【書評】イナカ愛あふれる!爆笑川柳に癒されます | イナカ川柳  農作業 しなくてよいは ウソだった

イナカ川柳 農作業 しなくてよいは ウソだった
著者:
ISBN:4163904387 / 発売日:2016-04-11
出版社.: 文藝春秋

うちの母親は、趣味で川柳に凝っています。川柳仲間と集まるのが大好きで、新聞や雑誌にもしょっちゅう投稿しています。そんな母親と仲間のあいだで評判になっているのが、この「イナカ川柳」。表紙の写真は、くわを持って畑を耕す笑顔のおばあちゃん。

本のタイトルにもなっている句は、農家に嫁いだオヨメさんの本音でしょうか。思わず吹き出してしまいました。裏表紙には、こんな一句も。「東京に 続いている気が しない空」。こんなふうに「イナカ」というカテゴリーに絞って、ある時は自虐に、またある時は辛辣に、リアルな田舎の「あるある」を、400句もの川柳にした本です。

母親から「これ、面白いわよ」と初めて見せてもらった時は、一瞬、都会の人が地方の人をばかにしているのでは?などと思ったのですが、読んでみると、全くそうではありませんでした。田舎を茶化しているのではなく、溢れる郷土愛と地元のおもしろさを、そこに住む人たちが見事に川柳で描いています。

ちなみに、結婚して地方へ引っ越した学生時代の同級生に送ったところ、「最高!」と爆笑していました。どの川柳も、声に出して笑ってしまうほど楽しいです。川柳好きの人にはもちろんのこと、落ち込んだ時にも明るくなれるおすすめの爆笑本です。

回答者:50代 女性

イナカ川柳 農作業 しなくてよいは ウソだった
著者:
ISBN:4163904387 / 発売日:2016-04-11
出版社.: 文藝春秋

あわせて読みたい