【書評】そこに広がる世界を、不平とともに生きるか。幸せとともに生きるか。 | 船乗りクプクプの冒険
この物語は主人公が本の世界の中に飛んでしまい、海賊として海を渡ることになります。基本的にゆったりとした速度で物語は進んでいき、どちらかといえば絵本を読んでいるような気分で読むことが出来る小説となっています。
しかし、その中でも実はメッセージ性は深く、私は自分の生き方についてこの作品を読んで考えさせられることになりました。はじめのうちは主人公はいきなり海賊になってしまったことで戸惑いを覚えます。しかし、そのうちに彼は海の上で生きることに魅力を見つけ、心に平穏を取り戻します。それは実は私たちの生活の中にもそれは言えることではないでしょうか。
新しい環境に慣れるまでは私たちは不満を抱きがちです。しかし、その不満を乗り越えた先には見えていなかったその世界のよさが見えてくるのです。この作品を読んで、私は現状に不満を抱くのではなく、魅力を見つける生き方にとても感銘を受けました。
回答者:20代 男性
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