【書評】恋というトリツカレ方 | トリツカレ男
この物語を読んで私は恋する気持ちというのがどういうものなのか、ということについて考えることが出来ました。この物語の主人公はいろいろなものにとりつかれたようにはまり込む男です。その取りつかれ方はあるいははた迷惑なものであるときもあるのですが、その人柄が純粋であり、決して人のことを傷つけようとするものではないためにその友人たちも「またいつものか」という風に受け流しています。
そんな主人公がある女性に取りつかれたように恋をします。年齢を重ねるにつれて、私たちはそのように純粋に何かにはまるということはなくなってしまうのではないでしょうか。そこには純粋な感情ばかりがあるのではなく、打算的な気持ちも絡んでくるようになります。
しかし、この主人公は打算などを抜きにして純粋な気持ちだけでその女性に恋をします。私は、そういう気持ちを抱くことの大切さについて考え直すようになりました。
回答者:20代 男性
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