【書評】「奇跡」と言われたリンゴを産んだ「奇跡」のように魅力的な人の物語 | 奇跡のリンゴ 「絶対不可能を覆した農家」木村秋則の記録


「絶対不可能」と言われた、無農薬でのリンゴ栽培を成功させた木村秋則さんの自伝的な書籍です。自分は農業などには全く縁がなく本当に知らない世界のことが書いてあるにも関わらず、人間ドラマとして非常に面白く一気に読んでしまいました。

まずはとにかく主人公である木村さんのキャラクターが素晴らしい。人として真っ直ぐで自分の信念を曲げず、それでありながら自分の起こした「奇跡」についてすら、「リンゴのお陰」と笑い飛ばす。長い長い苦難と、そこから少しずつ生まれてきた希望、そして最後に起こった「絶対不可能」と言われたリンゴの無農薬での栽培の成功、更にその後のこの「奇跡」に対する大きな大きな反響。

それらを読むだけでも、全く農業やリンゴ栽培に知識がなくても非常に面白く、「ひとりの人間の生きざまドラマ」として涙が出ました。長い物語でもないですし、魅力的なキャラクターとストーリーで一気に読めます。

回答者:30代 男性


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