【書評】明日の話のネタに。 | 人類が知っていることすべての短い歴史
ある程度理系の知識のある人なら、雑学本としてお勧めです。題名の「人類が知っているすべての短い歴史」というのは、さすがに大袈裟ですが、もともと旅行記作家の著者が、素人の視点で科学の様々な分野を歴史を解説しながら分かりやすく説明してくれます。
例えば光より早く情報を伝達する方法が量子世界にはあるとか、恐竜を滅亡させた隕石の衝撃はいったいどれほどのものだったのかだとか、そういった事をその事実を明らかにした科学者の人生とともに解説していきます。
この本の良いところは、それぞれの分野のヒーローばかりにスポットを当てるのではなく、人格的にどこか欠陥があったため科学史に埋もれてしまったような人にもスポットを当てるため、単純にただ、雑学を詰め込むためだけではなく、ちょっとした伝記物としても楽しめるところです。
何にしろ、この本を読んだら、次の日に職場の誰かに話したくなるような雑学が必ず見つかると思います。
回答者:30代 男性
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