私が中学生の時に母からプレゼントされた本です。当時、私は仲間外れにされたり、いつもしんどい思いをしていました。私は母に一度も死にたいなどと口走ったことはないものの、日に日に笑わなくなった私を心配してか、誕生日の日にこの本をプレゼントされました。

この本はほんの些細なことで非行に走り、自殺未遂まで起こして…それでも生きる希望を捨てなかったノンフィクションのお話です。作者の大平光代さんが自身の体験をつづっています。

私はこの本を何度も読んでは泣き、強く生きていかなければと。友達と話ができなくても普通に生活する。別に今までの友達とは元に戻れなくても、新しい友達を作ればいい！と心が軽くなる作品でした。

大人になって、振り返ってみるとあの当時の見えていた世界の狭さと考えの浅はかさに気付くのですが、その頃は一生懸命なんですよ。大平さんはそのこともよくわかってらっしゃる方だと思います。

回答者：30代 女性