【書評】子供から大人まで、知的好奇心をくすぐる哲学小説 | ソフィーの世界


小学生高学年くらいに親から勧められて読み、知的好奇心が芽生えるきっかけになった本です。プラトンから始まる思想哲学の基礎が、子供でも楽しく読めるようなファンタジー小説としてまとられているので、物語を楽しみながら哲学的な思考力をはぐくむことができました。

何事にも好奇心旺盛で、世界への探求心がめばえはじめる子供にとって大変読む価値のあるものだと思いますが、子供だけでなく、世間慣れしてしまって色々なことを忘れてしまいがちな大人こそ、読むべき本であるようにも思います。

うろ覚えではありますが、「大人になるにつれ、居心地のよいウサギの毛の根元に留まってばかりいるようになり、毛先まで登って世界を見渡そうとしなくなる」といった表現をしている箇所は今でも覚えていて、子供の頃の感性を忘れないようにするための大事な本です。

回答者:20代 女性


あわせて読みたい