【書評】現代の「就活生」のリアルを代弁してくれた、直木賞受賞作。 | 何者
まさに就活の真っ最中だった頃にこの本を読み、じんわりと、救われました。
読み終わった直後は、就活生ならではのギスギスした友人関係や深層心理をズバリ暴かれてしまったショックに見舞われたのですが、同世代がそれぞれ胸の内に密かに抱えている苦しみを代弁してもらえたような気もして、なんとなくほっとしたのを覚えています。
最近はTwitterやInstagramなどのSNSも、いまやmixiがマイナーになっていたりと短期間での入れ替わりが激しく、そんな急速な流れの中で揉まれて育った若者にとっては、とても共感できる本だと思います。
決して「就活頑張ろう!」と鼓舞するような小説ではないですし、読んでいてスカッとするような話でもないのですが、自己分析、履歴書作成、面接・・・と怒涛のような毎日を送っている就活の時期には、良い薬だったと思います。
回答者:20代 女性
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