読まないと損をする!「なぜか大切にされる人」になれる一冊! | [書評]身近な人の「攻撃」がスーッとなくなる本

身近な人の「攻撃」がスーッとなくなる本
著者: 水島広子
ISBN:4804762019 / 発売日:2012-05-16
出版社.: 大和出版

攻撃を受けている人が求める「答え」が書かれた本

「どうして私ばかりあの上司にイジメられるのだろう」「お姑さんに嫌われている、どうすればいいのだろう」「なぜか後輩が口答えばかりする」そんな思いを抱えている人にぜひ読んでほしい一冊です。

攻撃を受けて怖いと感じるのは訳が分からないから。「どうして自分が攻撃されるのかわからない」「これからどうすればいいのかわからない」「今後何が起こるのかわからない」などまさに「わからないこと」だらけの状態なのです。そんなあなたの「わからないこと」に対する答えを一つずつ提示してくれるのがこの本です。

相手は「攻撃する人」ではなく「困っている人」

ポイントは相手を「怖い」と捕らえるのではなく、「困っている人」と捕らえること。それ故に「困っている人」に「安心を与える」という対処を行えば、その攻撃は治まるのだと著者は語っています。誰しも人から攻撃を受けると、衝撃を受けるものです。本書では、そんな攻撃を受けた自分に対するケアについても触れています。

大事なのは、自分自身を「攻撃された被害者」と捕らえるのではなく、「自由な他人」であると捕らえること。相手と同じ土俵にあがってすべてを受け入れるのではなく、相手とは別の土俵で相手を客観的に見つめながら「○○さんは、困っているなあ」という視点でみることで、攻撃されている自分自身を「ダメな自分」だと感じないですむとも語っているのです。

攻撃を防ぐ方法を教えてくれる本はたくさんあっても、攻撃受けた自分へのケア対策まで教えてくれる本はなかなかないですよね。その意味からも、まさに至れり尽くせりの本であると言えます。

はっとさせられる言葉が満載。あなたの考え方を180度変えるかも?

私が特に、はっとしたのは、次の一節です。

「攻撃」されたくなくて媚びる人もいるかもしれませんが、逆効果であることが多いと思います。なぜかというと「媚びる」というのは、相手の反応をコントロールしようとする態度だからです。相手の敷地に踏み込み「自分は媚びるから、良い反応をしてね」と迫っているようなもので、媚びられた側は不愉快な息苦しさを感じてしまいます。

私自身、媚びたこともあれば、媚びられたこともありますが、あの居心地の悪さの正体はこれだったのかと感じさせられる一説でした。他にも紹介したい言葉がたくさんありますが、書ききれませんので、ぜひ読んでください(笑)あなたが普段感じている「どうして私はいつも叱られるのに、あの人は叱られないのだろう」というもやもやが、すっきりと解明されること間違いありません。実際、私はこの本を読み、実践したおかげで「攻撃される人」の対極にある「なぜか大切にされる人」へと変貌を遂げました。

ちょっとしたことの積み重ねですが、知ると知らないでは大違い。あなたもこちら側の世界の住人になってみませんか?

身近な人の「攻撃」がスーッとなくなる本
著者: 水島広子
ISBN:4804762019 / 発売日:2012-05-16
出版社.: 大和出版

あわせて読みたい