ひとりで起業した人が、最初に読むべき経理の基本知識 | [書評]ひとり社長の経理の基本
ひとり社長って多いのか?
起業した場合、ひとりで法人を設立する人が増えてきています。
最近では、クラウドソーシングや人材派遣を利用して、経営以外を社員以外の方にお任せして、ひとり社長は経営に集中するということも背景にあるかと思います。
この本はアマゾンでは中古本として売られているのです。そこから考えるとひとり社長に必要な図書の需要って少ないのかも…
しかし、ひとり社長になるなら、この本は絶対オススメです。
買っておいて絶対損なしの理由
まず注意してもらいたいのは、この本は「起業」の本ではありません。起業した後の「経理」の本です。
経理畑から起業した人は、読むひつようが無い本です。経理畑以外からひとり社長として起業した人は、まず経理の仕方をちゃんと理解しないといけません。経理だけ外注するという手もありますが、それってなんか非効率ですよ。経理も自分でやっちゃいましょう。この本の「はじめに」の「本書から得られる3つのメリット」で以下があげられています。
1. 3ステップで超簡単
2. これで安心!経理がわかる
3. やるべきこと「だけ」を徹底解説!
特に「3.」では、次のように書かれています。
余計な知識は全部省いて、「ひとり社長なら、ここだけでいい!」とポイントをおさえ、しっかり解説します。
実際に、本の中に書かれていることは必要なことだけです。冗長なところはありません。それより、経理を簡単にするにはどのようにするべきかということをわかりやすく説明してくれています。
ひとり社長必読!勘定科目は「これ」だけ
例えば、第3章では、必要な勘定科目の一覧を示し、細かく分けすぎないことが書かれています。
また、面倒な消費税については、消費税がかかるもの、かからないものを教えてくれます。Amazon KindleやGoogleアドワーズに対する消費税の扱いも書かれています。
第5章では決算について取り上げられており、決算申告書の作成方法について書かれています。申告書の実例を示し、どのように記載するかがわかります。ただし、本書の出版が2014年4月ですので復興特別法人税の記述が残っていますし、申告書の対象が東京都ですので、実際に申告書を作成する際には注意が必要です。
最後に
実際にひとりで起業する場合の経理に対する意識を正しい方向に持って行ってくれる良書だと思います。「ここはこうすべし」という感じで指南してくれます。また、著者は、ブログも持たれていますので、そちらで最新情報は入手できるでしょう。