元気でしっかり生きて。 | 本で出逢った感動の名言
本で出逢った名言・名セリフ
元気でしっかり生きて。
おおかみこどもの雨と雪 より
そのセリフに感銘を受けた理由
読み始めた時はファンタジー色の強い小説だと思っていたのですが、最後の雨がおおかみとして生きていくと決め、森を守るのは次は自分だと自覚したあたりから母親目線でぐいぐい引き込まれました。ずっと姉よりも弱く学校にも通わなかった雨が気がつけば逞しい立派なおおかみへと成長していて姉弟喧嘩で姉に勝つあたりから話の流れが変わります。とはいえ、まだその成長を受けいられない母親の花。
雨が森でおおかみとして生きていくと家を飛び出した時、必死で後を追い引き返させようとします。花の母親としての心配や雨の小さい頃のひ弱だった頃の回想が書かれ、最後は子供の成長を受け入れ「元気でしっかり生きて。」と母としての思いの言葉を残すのですが、最後はこの言葉に子育ては尽きるのでしょうね。
子育てはこうして急に終わるのだろうなと自分の身に置き換えて読んだ本でした。
回答者:30代 女性
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