「捲土重来!」 | 本で出逢った感動の名言

有頂天家族
著者: 森見 登美彦
ISBN:4344415264 / 発売日:2010-08-05
出版社.: 幻冬舎

本で出逢った名言・名セリフ

「捲土重来!」

有頂天家族 より

そのセリフに感銘を受けた理由

京都に住む、天狗や他の狸、人間と騒動に巻き込まれながら、家族の絆を描いた狸のお話です。

この台詞は、家族がピンチに陥った時、ある事件が自分の責任だと思い、家族から離れて暮らしていた次男の矢次郎が、弟の矢四郎に電気ブランを一瓶まるまる飲まされて、放ったものです。矢次郎は自分の責任だと自身を責め、自分は狸じゃない、と蛙に身を変えて、暗く過ごしていました。家族が絶体絶命のピンチの時、矢四郎が頭を捻って考えた策を元に、彼は兄の元へ駆け込みます。捲土重来とは、一度失敗した者が再び勢いを盛り返して巻き返すことの例えです。事件以来、聞いてない朗らかな声でそう言った矢次郎はここから快進撃を始めます。

彼自身の状況に当てはまる台詞、これからの展開にわくわくし、背筋がゾクゾクしました。なので、この台詞が大好きです。

回答者:20代 女性

有頂天家族
著者: 森見 登美彦
ISBN:4344415264 / 発売日:2010-08-05
出版社.: 幻冬舎

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