「バラ色の煉瓦でできていて、窓にジェラニウムの花があって、屋根にハトがいるきれいな家を見たよ」と言っても、大人にはそれがどんな家か想像できない | 本で出逢った感動の名言
本で出逢った名言・名セリフ
「バラ色の煉瓦でできていて、窓にジェラニウムの花があって、屋根にハトがいるきれいな家を見たよ」と言っても、大人にはそれがどんな家か想像できない。「10万フランの家をみたよ」と言うとようやく、「そりゃすごい家だね」と関心するのだ。
星の王子さま より
そのセリフに感銘を受けた理由
有名な作品で名文となっている部分は多々ありますが、私にはこの「大人は数字が好き」というニュアンスの部分が印象的でした。有名作品であるからこそ読もう読もうと思っていたのですが、なかなか詩的で読むことができず、20を過ぎた頃にようやく読む事ができた本です。
バラ色の煉瓦でできていて(略)も充分に素敵な家だと思いましたが、それでも金額を明確に提示される方が「すごい家だね」と言えてしまう自分を恥じたのです。その後少々大人に対する不満な文が続きます。私もちょうど大人と子供の間にいるような年齢でしたので、こんな大人になってはいけないのではないかと考えさせれました。
今では一児の母ですが、子供は小さくまだ数字を理解できていません。子供が「煉瓦のすてきなお家があったよ」と言ってきても「それは高そうなお家で素敵ね」なんて言わない大人でいたいと思える良い言葉だと思います。
回答者:20代 女性
あわせて読みたい