食好きはまず読んでみたらいい。ついでに旅へ行きたくもなる

もの食う人々 より

見知らぬ土地で、見たことも食べたこともない物を食べてみたい！読んでいると、まずは誰もがこの言葉が頭に浮かんでくるのではないでしょうか。この本では作者自らが色々な土地へ旅をし、その土地ならではの食に触れあうというありがちなストーリーです。

しかし読んで行くにつれ、古びた市場の湿った空気や行き交う人々の汗の匂いがすぐそこに感じられました。描写がとても鋭く、そして作者の目線で旅をしている自分にも驚きを感じました。

英語が話せず小心者の私は一人旅をしたことがないのですが、それでもすぐにパスポートを取りに行きたくなるほど心揺さぶられた一冊でした。読み終えた後、人生で行きたい10の場所と人生で食べたい10のリストを作りました。

回答者：30代 女性