自立というのは、達成すべき目標のように語られます。何でも自分で決めて、そして自分で決めた事には責任を持って、何でも一人でできるようにならなくてはと。

何をもって自立というかにも、人それぞれあるとは思いますが、生まれ落ちた時から「一人で歩けるようになった」、「一人で電車に乗れるようになった」、「一人暮しをするようになった」、「就職してお金を稼ぐようになった」とまるで責め立てられるように、独り立ちをさせられていきます。

自立は良いことであり、子どもが大人になるために必要なことであると思われがちななかで、依存を肯定したこの言葉は心に響きます。また、依存をゲームと言ってそのことすら軽んじてみせてしまう所がこの言葉の最大の魅力だと思います。一人で生きる事はしない。

二人で生きるというルールの中で、面白おかしくやってやろうじゃないかという気持ちを、自分も少しは持てそうな気がしてきます。

回答者：30代 女性

本で出逢った名言・名セリフ

自立なんて興味ないね。人生は依存のゲームなんだから。

いくつもの週末 より