老いというのはいつのまにか | 本で出逢った感動の名言
学生時代に読みました。
かなりうろ覚えなのですが、吉本の老いに対する実体験としての感覚が洗われていたように思います。
頭では分かっているのだが、実際に年齢を追うごとにいつの間にかひっそりと捉えられている。そのような感じの文章であったと思います。
彼自身は思想家として色々なことを探求して何かの導きであり自分の考えを表現する天才です。その天才が、自身の体験としての老いを彼らしい文体で表現したことはある意味で実践感覚がとても備わっていた人なんだと思います。
現代は少子高齢化が進んでいます。1997年の著作ですか、20年前に彼のような思想家がしっかりとした考えを詳細に記述しているのには感心します。常に前を向きながら突き進む吉本の生きざまが感じられるのではないでしょうか。
回答者:40代 男性
本で出逢った名言・名セリフ
老いというのはいつのまにか
新・死の位相学 より
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