【書評】人生に行き詰った時に、希望を与えてくれる作品です。 | イエスの生涯
遠藤周作がキリスト教をテーマに書いたこの本では、神の子といわれるキリストの人生が歴史的な証拠と共に解説されています。
カトリックのバックグラウンドを持つ遠藤は人生を通して信仰の在り方を模索したといわれています。彼のこの本を読んで、キリストという人がどのような人で、またそれを信仰する人たちの本来のありかたについて考えさせられました。
キリスト教の一つの大事なテーマとして、三浦綾子が取り上げた事で有名な「原罪」がありますが、遠藤周作が記録するキリストは「愛」をテーマに弱い人たちに寄り添う姿が強く描かれています。この本を読んで同じ宗教を扱っても、違うとらえ方があるのかと考えさせれました。
キリストの生涯に感銘を受け、弱者といわれる人たちのための活動を行ったマザー・テレサなどの原点を考えさせられる作品となりました。
回答者:30代 女性
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